最近、歩くときに足がうまく踏み出せないと感じることはありませんか。ご自身やご両親の歩き方が少し変わってきたと気になっている方もいらっしゃると思います。実は歩行の悩みには、筋肉の種類ごとの役割が深く関係しています。目次筋肉には「単関節筋」と「多関節筋」があるそれぞれの筋肉が担っている役割歩行と筋肉の種類の関係バランスよく鍛えることが大切な理由誤解されやすいポイントP-BASE LAB WALKでの取り組みまとめ筋肉には「単関節筋」と「多関節筋」がある筋肉は働き方によっていくつかの種類に分けられます。今回ご紹介するのは「単関節筋」と「多関節筋」という分け方です。単関節筋とは、1つの関節だけをまたいで骨についている筋肉のことです。たとえば太ももの前にある筋肉の一部は、膝関節だけをまたいでいます。一方、多関節筋とは2つ以上の関節をまたいで骨についている筋肉のことです。太もも裏のハムストリングスは、股関節と膝関節の両方をまたいでいます。同じ「太ももの筋肉」でも、またぐ関節の数によって性質が異なります。それぞれの筋肉が担っている役割単関節筋は、関節の近くに位置していることが多い筋肉です。そのため関節をしっかり支え、安定させる役割を担っています。関節がぐらつかないように支える、いわば土台のような存在です。一方、多関節筋は複数の関節をまたいでいるぶん、長い距離にわたって力を伝えることができます。ある関節で生まれた力を、別の関節へと伝達する役割を持っています。歩く、走る、物を持ち上げるといった動きは、この力の伝達によって成り立っています。単関節筋と多関節筋は、どちらか一方だけでは十分に機能しません。互いに支え合いながら、身体の動きを作り出しています。歩行と筋肉の種類の関係歩行という動作は、股関節・膝関節・足関節という複数の関節が連動して行われます。この連動をスムーズにするためには、単関節筋と多関節筋の両方が正しく働く必要があります。たとえば股関節まわりの単関節筋が弱ると、歩くときに骨盤が安定しにくくなります。すると身体が左右に揺れるような歩き方になってしまうことがあります。また多関節筋の働きが低下すると、力の伝達がうまくいかなくなります。足を踏み出す力が弱くなり、歩幅が狭くなる原因にもなります。「歩き方がおかしいと言われた」という方の中には、こうした筋肉のバランスの崩れが背景にあるケースも少なくありません。バランスよく鍛えることが大切な理由筋トレというと、大きな筋肉を鍛えるイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし歩行の改善を目指す場合は、単関節筋と多関節筋のバランスを整えることが重要です。多関節筋ばかりを鍛えても、関節を支える力が不足していると、かえって痛みにつながることがあります。反対に単関節筋だけを鍛えても、力を伝える動きが身につきにくくなります。腰痛や膝痛、股関節の痛みが長引いている方の場合、この筋肉のバランスに原因が隠れていることがあります。どちらの筋肉が弱っているのかを見極めたうえで、必要な運動を選んでいくことが大切です。誤解されやすいポイント筋肉を鍛えると聞くと、とにかく負荷を上げて鍛えれば良いと思われがちです。しかし単関節筋と多関節筋では、効果的な鍛え方が異なります。関節を安定させる単関節筋は、大きな負荷よりも正しい姿勢での反復が効果的です。力を伝達する多関節筋は、複数の関節を連動させる動きの中で鍛える必要があります。自己流でトレーニングを続けていると、必要な筋肉に十分な刺激が届いていないこともあります。特に整形外科への通院が長い方や、要支援・要介護認定を受けている方は、身体への負担にも配慮が必要です。ご自身の身体の状態に合わせた運動を選ぶことが、安全に続けるための第一歩になります。P-BASE LAB WALKでの取り組みP-BASE LAB WALKでは、理学療法士が一人ひとりの歩行や身体の状態を評価しています。歩行測定機器のORPHEや身体機能評価を用いて、現在の歩き方の特徴を確認します。そのうえで、単関節筋と多関節筋のどちらに課題があるのかを見極めていきます。「なぜ歩きにくいのか」という原因に向き合うことを大切にしています。病院でのリハビリを終えた後、運動を継続したいという方にもご利用いただいています。長年整形外科に通院されている方や、転倒が心配な方も安心して取り組める内容です。豊田市の梅坪町や上挙母、御幸本町、四郷町など、地域にお住まいの方にも通いやすい環境をご用意しています。グループトレーニングという形式のため、仲間と一緒に無理なく続けられる点も特徴です。まとめ単関節筋は関節を安定させる役割を持ち、多関節筋は力を伝達する役割を持っています。歩行という動作は、この2種類の筋肉がバランスよく働くことで成り立っています。どちらか一方だけを鍛えても、歩き方の改善にはつながりにくいことがあります。腰痛や膝痛が続いている方、歩き方が気になり始めた方は、まずご自身の筋肉のバランスを知ることから始めてみませんか。P-BASE LAB WALKでは、理学療法士による評価をもとに、お一人おひとりに合わせたトレーニングをご提案しています。いつまでも自分の足で歩ける身体づくりを、私たちと一緒に目指していきましょう。